機械を購入する上で「リース」と「割賦」とは?

〜資金計画で差が出る!あなたの会社に合った選択を〜

製造業や建設業、加工業など、多くの企業にとって「機械の導入」は事業成長のカギを握る重要な投資です。
しかし、高額な設備投資には悩みがつきもの。
そこで選択肢として登場するのが「リース」と「割賦(分割購入)」という支払い方法です。

本コラムでは、「リース」と「割賦」の違いを明確にし、 どんなケースでどちらを選ぶべきか をわかりやすくご紹介します。

リースとは?〜借りて使うという選択〜

リースとは、リース会社が機械を購入し、企業がその機械を一定期間借りて使う契約です。
月額(または年額)で支払いを行い、契約期間終了後は機械を返却するか、再リースするという形になります。

特徴
  • 初期費用がほとんどかからない
  • リース料は経費として処理可能(「オペレーティングリースの場合」)
  • 所有権はリース会社にある
  • 契約期間中の途中解約は基本的に不可
向いているケース
  • 数年おきに機械を入れ替える業態
  • 経理処理をシンプルにしたい企業

割賦とは?〜分割して買い取る方式〜

割賦購入は、簡単に言えば「分割払いで機械を購入する」方法です。
支払いが完了すれば、所有権は購入者(企業)に移ります。

特徴
  • 自社の資産として計上される
  • 減価償却を行う必要がある
  • 金利が発生することがある
  • 支払い完了後は自由に処分や改造が可能
向いているケース
  • 長期的に機械を使い続ける予定がある
  • 機械を自社資産として持ちたい
  • リースよりも最終的な支払総額を抑えたい

リースと割賦の比較表

項目 リース    割賦(分割購入)
所有権 リース会社 支払い完了後に購入者
初期費用 不要(ゼロ~少額) 一部前払いが必要な場合あり
経理処理 リース料として経費計上 減価償却が必要
金利・総支払額 リース料に含まれる 金利が発生しうる
メンテナンス費用 リース契約に含まれる場合が多い 割賦契約に含まれる場合が多い
解約の自由度 要相談 要相談

✅ 動産保険ってなに?〜「万が一」を守るお守り〜

工作機械は高価だからこそ、 火事・誤操作などで壊れたときのダメージが大きい 
そんな時に助けてくれるのが 動産保険 です。

どんなときに使える?
  • 工場火災で機械が焼失
  • フォークリフトがぶつかって破損
  • 操作ミスで機械が停止
  • 落雷など自然災害による損傷(水災・地震は要確認)
向いている企業
  • 高額機械を使っている企業
  • 複数台を同時に運用している現場
  • 操業停止=大損失になる業種
💡 ポイント
多くのリース契約にはこの保険が組み込まれていますが、 割賦や現金購入時は別途加入が必要 になることも。
見落とさず確認を!

実際どう選べばいいの?

✅リースを選ぶべき場合
  • 「キャッシュフローを優先」したい
  • 「最新機械を数年ごとに入れ替える」必要がある
  • 「経費処理を簡素化」したい
  • 例:IT機器、検査装置、建機など、進化の早い分野で有効

✅割賦を選ぶべき場合
  • 「長期使用を前提」にしている
  • 「資産として保有」し、担保などに活用したい
  • 「総コストを抑えたい」場合(リースより安く済むことも)
  • 例:汎用旋盤、大型加工機、特殊用途の一品物設備など

まとめ:会社の成長戦略に合った選択を

「リースか、割賦か」――この選択は単なる支払い方法の違いにとどまらず、 キャッシュフローの管理、資産の考え方、そして設備更新の方針 に関わってきます。

短期で柔軟に動きたいなら「リース」、長く使い切りたいなら「割賦」。

この基本を押さえた上で、導入機械の種類や会社の財務状況と照らし合わせて、最適な選択を行いましょう。

弊社ではリース・割賦のご提案も可能です

弊社では、お客様の資金計画や導入スケジュールに応じて、 リース契約による機械導入のご提案 も承っております。
リース会社との連携もスムーズに行っており、初めての方でも安心してご相談いただけます。

「まずは見積もりだけでも」という場合も大歓迎です。

お気軽にお問い合わせください!